杉【媒染・浮造り】

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杉材を金属媒染で変色させ、塗装では再現することが非常に難しいグレー色に仕上げております。
また、杉材は柔らかく表面に傷がつきやすいのが難点ですが、浮造り仕上げをすることで表面強度を強化しております。
コストも塗装と同等程度に抑えることに成功しました。

塗装と違い、杉材が持つ成分を化学変化させ、変色をさせていますので、木目をそのままに色をつけることができるのが特徴です。
ステイン系の塗料で塗装した際に、染み込み差によるムラが出来てしまいます。特に杉材は柔らかく密度が低い為、顕著にムラが現れます。【写真A】
造膜系の塗料を用いるとどうしても顔料が表面に乗っかっているような印象になります。【写真B】

製作例として、杉板材を用いて、サイドテーブルを作成しております。


適応箇所:家具、床、壁面など

製作について詳しく説明させていただいております。
研究レポート:木材の変色を生かす【金属媒染】を参照ください。